名もない小児科医のつぶやき

名もない小児科医がひとり言をつぶやきます。

熱が出たらいつ病院へ? 3つのタイミング

今回も熱に関する記事です。

 

お子さんが熱発し、病院を受診しようと

考えている親御さん方。

病院を受診するタイミングって

いつなんだろう?

と、迷ったことはありませんか?

 

そうなんです、迷ってしまうものなんです。

いつ受診した方がいいのかテレビやラジオで

教えてくれたらなぁと

僕ら小児科医はいつも思います。

 

今回は、僕が考える3つのタイミングを

皆さんにご説明していきたいと思います。

 

まずはじめに、病院をすぐにいく場合です。

それはなんといっても、ぐったりしている場合です。

いつもと様子が違ったり、けいれんした場合も

すぐに病院受診した方がいいでしょう。

大抵の場合、熱が出ても元気なことが多いのですが、

ぐったりしたり、いつもと様子がおかしかったり

けいれんしたりすると、

重要な病気が隠れている場合があります。

よって、すぐに病院を受診した方がよいと思います。

 

2つ目ですが、48時間以内に受診した方がいい場合です。

それは、インフルエンザウイルスの検査を希望する場合です。

インフルエンザの検査は、検査キットの問題で、

熱が出てから、12時間から24時間程度たって検査した方が

検査結果がちゃんと反映すると言われています。

よって、熱発して6~7時間程度で検査をして

結果が陰性であってもあてにはならないのです!

では、2~3日経ってから検査した方がいいかと言うと

そうではありません。

インフルエンザに対するお薬は、48時間以内に飲まないと

効果がなくなってしまうのです。

びっくりですね!

と言うことで、インフルエンザの検査を希望される場合は、

早くて12時間、遅くとも48時間以内に

受診した方がいいと思います。

 

最後になりますが、

今度は熱が5日間程度続いた場合です。

一般的にウイルス感染症

4~5日間で熱が下がってきます。

そのため、熱が5日、6日と続く場合は

ウイルス感染症なのか細菌感染症なのか

はっきりさせるために

病院受診をした方がいいでしょう。

元気があっても肺炎でした

と言うことはよくあります。

熱が長引けば長引くほど入院しやすくなりますので

熱が5~6日間続いた場合には

病院受診してください。

 

まとめです。熱が出た際に病院へ受診する3つのタイミングですが、

 

1. すぐに受診する場合:ぐったりしている。いつもと様子が違う。

            けいれんした等、状態がよくない時

2. 48時間以内に受診する場合:インフルエンザ薬が効かなくなるため

               インフルエンザを疑った時

3. 5日間程度続いた場合:ウイルス感染症以外に細菌感染が

             隠れていることがあるため

             例え元気でも受診した方がいい

 

以上で説明が終わりとなりますが、

うまく伝わったでしょうか???

まだまだ書き足りない事だらけです。

 

お子さんが熱発した場合、

仕事の都合であったり、他に面倒を見る子がいたり

病院が遠かったりと、受診するタイミングを逃してしまう

場合も多々あると思います。

 

今回のこの3つのタイミングが何かのお役に立てるなら幸いです。

どうか早くお子さんの熱が下がりますように!