名もない小児科医のつぶやき

名もない小児科医がひとり言をつぶやきます。

生後6か月未満の発熱...要注意!

明けましておめでとうございます。

2020年、世の中の子供が元気で

過ごせる年になります様に

僕ら小児科医は努力していきます。

 

しかし、本格的な冬になり

大人も子供も

熱が出る、出る💦

 

その発熱の原因は、感染症が主です。

そして感染症の多くはウイルス感染症です。

しかし、ウイルス感染が大半を占める中、

細菌感染症が紛れ込んでいるのも事実です。

 

特に生後6か月未満の新生児や乳児期早期の

発熱は要注意です。

なぜならば、細菌感染症によって熱が出た場合

重症な細菌感染症になるかもしれないのです。

 

ここで生後6か月未満を

大まかに分けてみましょう。

 

生後1か月未満、生後1~3か月未満、

生後3~6か月未満の

3つに分類されます。

 

その中でも生後3か月未満の発熱は要注意です。

免疫システム(簡単に言うと、自分を守る兵隊さんです)が

未熟がゆえに、重症細菌感染のリスクが高くなるのです。

 

生後3か月未満における

重症細菌感染症は、

少し難しくなりますが、

菌血症、細菌性髄膜炎、尿路感染症、細菌性肺炎等が

挙げられます。

 

1つ1つの病気の説明は、

長くなるので避けますが、

上に記載した病気は

いづれも入院して治療が必要です。

 

生後6か月未満の児が熱発した場合、

生後1か月未満であれば即入院、

生後1か月、2か月の3か月未満であれば、ほぼ入院

生後3か月、4か月、5か月の6か月未満であれば、

体の状態や検査データを見ながら入院を検討

といった具合になります。

 

発熱の目安は、「38℃以上から」

と考えていいと思います。

 

生後6か月未満のお子さんが

38℃以上の熱がでた場合は、

小児科が開いていれば、小児科へ。

開いていなければ、

明日の小児科を待たずに

総合病院の救急へ

受診した方が賢明です。

 

子どもは数時間で

全身の状態が変わりやすいものです。

 

明日まで待ってみようかな?とねばらず

なんでもないかもしれないけど、

何でもないことを確認するために

病院に行こうかな!

というスタンスの方がいいと思います。

 

本当に寒くなってきました。

ウイルス感染症にかかりやすくなっています。

風邪をひかぬよう努力しても

避けられないこともあります。

 

生後6か月未満の小さなお子さんが

もし熱がでた場合は、

早めに病院を受診することを

ご家族と前もって話し合ってみてはいかがでしょうか。

 

お子さんの熱がでない事を祈っております!

熱発したお子さんがいましたら、

その熱が1日でも早く下がりますように!!

そしてお母さんの不安や心配が

早くなくなりますように!